臨床工学技士の将来
臨床工学技士が携わる業務はここ20数年来の医療の進歩につれて量質ともに重要性が増してきたもので,いわば高度先進医療と共に歩んできたと言える。医療の技術的な面はますます進展するであろうことから,病院における臨工業務の需要は量質ともに今後も伸び,それにつれて業務範囲も拡大してゆくものと言われている。業務内容については今のままでは器械に片寄り過ぎているきらいがあるので,看護婦や理学療法士のように患者寄りの業務が行なえるように業務指針が見直されることが望ましいと言われている。またMRIと超音波エコー業務に関して,臨床検査技師と診療放射線技師との間で業務の相乗りが行なわれたように,今後のコメディカル職種の間で業務の相乗りが進むものと考えられている。
臨工業務は現在のところ院内および一部企業に限られているが,将来,必要に応じて在宅や国際協力にも広がって行く可能性があり、在宅医療に関しては既に在宅酸素療法や在宅人工呼吸療法に携わる臨床工学技士が少数ながら出てきているのが現状である。
国際協力に関しては現段階で発展途上国が必要とするのが基本的な医療に限られるので,高度先進医療を専門とする臨床工学技士が貢献するようになるのはかなり先のことであろうと言われている。